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IPO投資の当選確率についての初心者向けガイド

こんにちは、IPO投資の世界へようこそ!IPO、新規公開株への投資は、市場で大きな話題を集め、多くの投資家の関心を引いています。多くの初心者が疑問に思うのが「IPOの当選確率はどれくらいなのか」ということ。この記事では、IPOの当選確率について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
IPO投資の基本
IPOとは何か? 新規上場企業の株を買うことです。市場に新しく参入する企業は、一般投資家にも株式を販売するチャンスを提供します。これは、成長する新興企業の早期段階に参加する素晴らしい機会ですが、リスクも伴います。事業内容や財務状況などを分析し、慎重に投資を行う必要があります。
IPO投資のリスク
リスクを理解しよう。IPOにはいくつかのリスクが伴います。新規上場企業の情報は不足しがちで、価格評価が難しいことがあります。市場価格の安定性に欠け、価格変動が激しいことも。さらに、株式を手に入れるためには抽選が必要な場合もあります。
IPO初値の魅力と入手の難しさ
株式市場では、IPO(新規公開株)の初値が公募価格の2倍になることもあります。アベノミクス以降、安定した株式市場のもと、IPO投資で利益を得る確率は約80~90%に達しています。さらに、初値は平均して公募価格の2倍程度(金額にして平均10万円以上)になることが多く、公募価格で株を購入できれば、大きな利益が期待できます。
しかし、実際に公募価格でIPO株を手に入れるのは非常に困難です。大口の優良顧客であれば、証券会社の配慮により特別に株を入手できることもありますが、これは稀なケースです。一般投資家にとっては、株の入手は抽選に委ねられます。私もその中の一人です。関心を持つIPO銘柄がある証券会社に申し込み、後は運を天に任せるしかありません。抽選の倍率は数百倍から数千倍にものぼり、まるで宝くじを引くような状況です。
2023年のIPO市場のパフォーマンス概要
2023年は、株式市場に96社の新規上場がありました。これらの銘柄の公募価格と初値を比較すると、67社が勝ち越し、26社が敗れ、3社が同等の成績を示しました。この結果は、IPO市場の力強い動きを反映しています。
以下は2023年に上場した一部のIPO銘柄の詳細を表にまとめたものです。
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益(初値売り時) | 初値上昇率 | 狙い目証券 |
---|---|---|---|---|---|
ジーデップ・アドバンス (5885) | 4,510円 | 10,680円 | +61.7万円 | +136.8% | 野村(副), マネックス, 松井, 楽天, SBI, 岡三オンライン |
Fusic (5256) | 2,000円 | 6,530円 | +45.3万円 | +226.5% | SBI(主), SMBC日興(副), 大和, 岩井, 松井, ネオトレード, 岡三オンライン, 大和コネクト |
アイデミー (5577) | 1,050円 | 5,560円 | +45.1万円 | +429.5% | SBI(主), 大和(副), 楽天, 松井, 岩井, 大和コネクト, ネオトレード, DMM株 |
グリッド (5582) | 2,140円 | 6,400円 | +42.6万円 | +199.1% | 野村(主), SMBC日興(副), SBI |
AeroEdge (7409) | 1,690円 | 5,860円 | +41.7万円 | +246.7% | 野村(副), 大和, SBI, 楽天, マネックス, 大和コネクト, ネオトレード, |
2023年のIPO市場で最も高い利益を上げたのはこの会社です。
- ジーデップ・アドバンス (+61.7万円): みずほ証券が主幹事を務め、公募価格が4,000円を超え、初値売りで60万円超の利益を上げました。これは2021年のアイ・パートナーズフィナンシャル以来の大きな一撃です。
- Fusic (+45.3万円): SBI証券が主幹事を務め、売り上げの順調な伸びとクラウド事業の人気により、公募価格の3倍以上に高騰しました。
- アイデミー (+45.1万円): SBI証券とみずほ証券が共同で主幹事を務め、公募価格が低めで、二日目の気配値上限付近で初値が決まり、公募価格の5倍以上に高騰しました。

IPO投資と税金についての解説
IPO投資から得られる利益にかかる税金について、簡単に説明します。通常の株式投資や投資信託の売却益、株式の配当金、投資信託の分配金には、総合口座(課税口座)を使用した場合、20.315%の税金がかかります。
しかし、NISA口座を利用した場合、売却益や配当金は非課税対象となるため、税金がかかりません。つまり、NISA口座を利用すれば、IPO投資による利益に対して税金を支払う必要がないのです。
IPO投資はどれくらいの費用がかかる?
IPO投資を始める際に必要な資金量について、具体的な例を挙げて解説します。たとえば、公募価格が1株2,000円のIPOの場合、最低限20万円の資金が必要になります。一般的には、1銘柄に対して5万円から30万円程度の資金を用意しておくと安心です。
さらに、複数の証券会社に申し込むことで、IPOの当選確率を高めることが可能です。これにより、投資の機会を広げることができます。
IPOの多い月は?
IPO(新規公開株)市場において、特定の月に新規上場する銘柄数が増加する傾向があります。この現象を詳細に分析すると、特に注目すべき時期が浮かび上がってきます。
「IPO祭り」と呼ばれる12月は、新規公開株で利益を得る絶好のチャンスとされています。データによると、今年は3月の新規上場数が多いことが確認できますが、過去4年間の平均を見ると、12月が最も多くの銘柄が上場する月となっています。これは、年末に向けて市場が活発化し、多くの企業が上場を目指すためと考えられます。
加えて、3月、6月、9月、12月といった3の倍数の月にIPO銘柄数が多いという傾向も明らかになっています。これらの月は、四半期の終わりにあたり、企業にとって重要な決算期間の直前または直後に位置するため、新規上場のタイミングとして選ばれやすいのです。

IPO株式投資のメリットとデメリット
IPO投資は、市場に新たに参入する企業の株式を購入することを意味します。IPO株式を購入する際の主なポイントと、メリット、デメリットを見ていきましょう。
IPO株式の購入と市場価格
IPO株式は、初めに設定される公募価格で購入します。しかし、株式が市場で取引され始めると、価格は需給バランスによって変動します。つまり、公募価格と市場価格は必ずしも一致しないのです。
IPO投資のメリット
IPO株の魅力の一つは、最初の市場価格(初値)が公募価格より高くなる傾向があることです。この場合、株を購入した時点で既に含み益が発生する可能性があります。つまり、初値が公募価格を上回れば、投資家は即座に利益を享受できるのです。
IPO投資のデメリット
しかし、常に利益が得られるわけではありません。公募価格を下回る「公募割れ」が起こることもあります。この場合、市場価格で購入する方が安くなるため、損失を被ることになります。

IPO投資まとめ:成長の可能性を秘めた投資機会
IPO投資は、通常の株式取引と比較して少々手続きが複雑かもしれませんが、その魅力は大いにありますよ。今後の成長が期待される新興企業への投資機会を提供するため、多くの投資家にとって魅力的な選択肢となっています。資産運用の幅を広げるためには、IPO投資の知識を深めることが重要です。特に最近投資を始めた方々にとって、従来の株式投資や投資信託と合わせて、IPO投資の潜在的な利益を探求するのは一つの良い方法です。