こんにちは、サラリーマンで個人投資家の私です。今日は、「貯金と投資、どちらが良いのか」というテーマで話したいと思います。
よく「老後に2000万円が不足するかもしれない」と聞きますね。だからこそ、早いうちから資産形成を考えることは重要です。しかし、貯金と投資、どちらが良い選択なのでしょうか?
メディアで時々聞く「投資詐欺」や「大規模な投資被害」のニュースは怖いものです。これらを見ると、投資に対する不安が生まれるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。今回は、貯金と投資の違い、そしてなぜ早期に資産形成を始めるべきなのかを分かりやすく解説します。
目次
貯金とは?昔のお金が増える時代を振り返る

「貯金」というのは基本的に、お金を蓄える行為です。子供時代から「貯金をすればお金が増える」と教えられましたが、これは金利のおかげです。かつては、銀行に預けるだけでかなりの金利が付いていました。しかし、今はゼロ金利政策や低金利政策が普通で、単に貯金していてもお金は増えません。
なぜ貯金だけではお金は減ってしまうのか
貯金だけでは、実はお金の価値が減ってしまうことがあります。これは「インフレ」という現象によるものです。インフレとは、物価が上昇し、お金の購買力が下がる状態のこと。つまり、お金を使わなくても、時間が経つにつれてその価値は減っていくのです。

買い物で感じるインフレの影響
たとえば、ある商品が昨日まで100円だったのに、今日は110円になっていたとします。この小さな変化がインフレの一例です。価格が10円上がったことは、実際には100円の価値が10%減少したことを意味します。
長期的な視点で見るインフレの影響
これを長期的に見ると、影響はもっと顕著になります。例えば、1950年代の日本と比較すると、現在の物価は約8倍になっています。これは逆に言えば、1950年代の1万円が現在では約1250円の価値しかないことを意味します。つまり、時間が経つにつれて、貯金の実質的な価値は減少しているのです。
インフレ対策としての投資
インフレ時には、お金を価値が増すものに変えることが重要です。例えば、海外株式や貴金属などがこれにあたります。これらは、円の価値が下がる中でも価値を保つことができるからです。
インフレとは何か
インフレという言葉をよく耳にしますが、具体的には物価が上昇し、お金の価値が下がる現象を指します。つまり、昨日まで100円で買えたものが、今日は110円になるような状況です。これが長期にわたると、貯金の価値はじわじわと減っていきます。
日銀は2024年を下記のように記載しております。参考:日銀
- 物価の先行きを展望すると、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、来年度にかけて、 既往の輸入物価の上昇を起点とする価格転嫁の影響が減衰するもとで、政府による経済対 策の反動がみられることなどから、2%を上回る水準で推移するとみられる。
インフレ対策としての賢い投資
インフレ時代における賢い資産運用のキーポイントは、「お金を価値が増すものに変える」ことです。具体的には、海外株式や貴金属など、円の価値が下がってもその価値を保つことができる資産への投資を考えるべきです。
- 海外株式:円安が進むと、海外の株式の価値は円ベースで上がります。また、多様な国や業界に投資することでリスクを分散できます。
- 貴金属:金やプラチナなどの貴金属は、不確実性が高まるときに価値が上昇する傾向にあります。これらは通貨の価値とは独立して動くため、インフレ対策として有効です。
投資とは?貯金とどう違うのか
投資とは、将来の利益を目指してお金を使うことです。この点が貯金とは大きく異なります。インフレが進んでも、適切な投資をすれば、資産の価値を維持、あるいは増やすことが可能です。
「年間200万円の貯蓄を5%の利回りで投資運用した場合」
概要
年間200万円を投資に回すと、5%の利回りを想定した場合、20年間でどのような資産形成が期待できるかを検証します。
投資シミュレーション:5%の利回りで20年間
このシミュレーションでは、毎月約17万円(年間200万円)を投資し、平均5%の年間利回りを想定して、30歳から50歳までの20年間運用します。
シミュレーションの計算方法:
- 初期投資額: 0円
- 毎年の追加投資: 200万円
- 年間利回り: 5%
- 投資期間: 20年
早期に投資を始める利点
投資の世界では、「早く始めるほど良い」とよく言われます。これは、複利の効果によるものです。例えば、100万円を年利2%と3%で30年間運用した場合、年利3%の方が大きく資産が増えます。このように、時間を味方につけることが投資の鍵です。
「みんなはどうやって貯蓄と投資を行っている?」
実際皆さんは貯蓄と投資をどのように活用しているのでしょうか。
1. 貯蓄:安全性を重視する方法
まず、貯蓄に関してです。多くの人が選ぶのは、安全性を重視した方法です。主に以下の二つがあります。
- 定期預金:こちらは、一定期間、金融機関にお金を預けることで、約束された利息を得る方法です。リスクはほとんどなく、安定した収益が期待できます。
- 普通預金:日々の生活で使うお金を預けるためのもので、いつでも引き出すことができます。利息は低いですが、手軽さが魅力です。
2. 投資:より高い収益を目指す方法
次に、投資について見てみましょう。こちらは、より高い収益を目指す方法として、以下のような選択肢があります。
- 投資信託:複数の株式や債券に分散投資することができ、特にNISAやiDeCoを活用することで税制面のメリットを享受できます。
- 株式投資:直接個別の株を購入し、その成長や配当による収益を狙います。NISAを利用することで、得られた利益に対する税金を抑えることが可能です。
まとめ:貯金と投資、どちらがおすすめ?
結局のところ、貯金だけではインフレによる価値の減少に対抗することは難しいです。一方で、適切な投資は資産の価値を守る、あるいは増やす手段として有効です。特に、早期に始めることでその効果は大きくなります。
ただし、投資はリスクも伴います。ですから、始める前には専門家に相談することをお勧めします。例えば、「資産アドバイザーナビ」のようなサービスを利用して、自分に合ったアドバイスを得ることができます。
貯金と投資、どちらも大切ですが、資産を守り、増やすためには、適切なバランスで投資を行うことが推奨されます。それでは、賢い資産形成に向けて一緒に学んでいきましょう